マンションの外壁塗装の費用は?コストを抑えるコツを紹介
マンションの外壁塗装、いま検討されていますか?
外壁塗装は、見た目の美しさを保つだけでなく、建物の耐久性を高め、資産価値を守るためにも欠かせない重要な工事です。
しかし、「どのくらい費用がかかるのか」「最適なタイミングはいつか」など、初めて塗装を検討するオーナー様にとっては、疑問がつきないものではないでしょうか?
本記事では、外壁塗装の費用相場やコストを抑えるコツ、さらに失敗しないための注意点を徹底解説します。
適切な塗料の選び方や工事期間、助成金の活用方法など、知っておくべき情報を網羅しています。
マンションの美観と価値を守り、資産価値の向上のためにもぜひこの記事をご活用ください!
マンションの外壁塗装の費用の相場とは
マンションの外壁塗装にかかる費用は、階数や世帯数によって大きく異なります。
一般的には、階数と世帯数が増えるごとに費用も高くなる傾向にあります。
ここで、「階数」と「世帯数」の費用相場を見てみましょう。
マンションの階数
マンションの外壁塗装にかかる費用は、高層になるほど高くなる傾向にあります。
安全対策のための足場の設置コストや使用する塗料の量が増えるからです。
そのため、階数が多いマンションはしっかり予算を立てて、計画的に資金を集める必要があります。
階数ごとの費用相場は、以下を参考にしてください。
マンションの階数 | 費用相場 |
3〜5階 | 約200~400万円 |
5〜7階 | 約300~600万円 |
7〜10階 | 約700~1,000万円 |
あくまでも目安ではありますが、予算を立てるときの一つの材料になります。
階数だけではなく、建物の形状や構造、塗装面積によっても費用は変動するので、正確な費用を知りたい場合は見積もりをとりましょう。
世帯数
マンションの外壁塗装にかかる費用は、世帯数によっても左右されます。
とくに世帯数が多いほど施工面積が広く、足場の設置や近隣への挨拶まわりなどの手間もかかるため、費用は高くなる傾向にあります。
では実際に、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
国土交通省の調査では、1戸あたりの外壁塗装の工事費用は12.9万円〜21.6万円が相場でした。
この費用をもとに世帯数別の費用を考えると、下記の通りになります。
マンションの世帯数 | 費用相場 |
10戸 | 約129~216万円 |
30戸 | 約387~648万円 |
50戸 | 約645~1,080万円 |
ただし、マンションの大きさや劣化状況によっては相場を超える場合も少なくありません。
あくまでも一つの目安と考え、塗装業者に見積もりを依頼しましょう。
【塗料の種類別】外壁塗装の費用の違い
外壁塗装に使用される塗料は、種類によって費用相場が変動します。
種類ごとの費用相場は下記を参考にしてください。
塗料の種類 | 費用相場 |
アクリル塗装 | 約1,000〜1,800円/㎡ |
ウレタン塗装 | 約1,500〜2,500円/㎡ |
シリコン塗装 | 約1,800〜3,500円/㎡ |
フッ素塗装 | 約3,500〜5,000円/㎡ |
ラジカル塗装 | 約2,200〜4,000円/㎡ |
セラミック塗装 | 約3,500〜5,000円/㎡ |
無機塗料 | 約4,500〜5,500円/㎡ |
それぞれ特性や耐用年数なども異なるので、ここで一つずつ解説していきます。
アクリル塗装
アクリル塗装では、アクリル樹脂を主成分とした塗料を使います。
塗料の中で最も安く、発色がよいのが特徴です。耐用年数は5年〜7年と短めですが、価格相場は1平方メートルあたり約1,000円〜1,800円とコストパフォーマンスに優れています。
デメリットとしては、高頻度で再塗装が必要なことです。
他の塗料と比べて耐久性が劣るため、頻繁に塗り直さないと外壁材を保護することが難しくなります。
そのため現在では、マンションの外壁にアクリル塗装を行うことはあまり推奨されていません。
ウレタン塗装
ウレタン塗装では、ウレタン樹脂を主成分とするウレタン塗料を使います。
柔軟性と密着性が高いため、外壁材にしっかり定着する塗料です。
塗膜がやわらかいのも特徴の一つで、外壁材の伸縮にも対応できます。
その性質を活かし、ひび割れや剥がれなどが起きにくいようになっています。
一方で、耐用年数は8年〜10年と短めなのがデメリットです。
耐熱性も低く、日差しが強く当たる箇所に塗装すると劣化が進みやすくなります。
ウレタン塗装を選ぶ際は、長年の使用による劣化が著しいことに注意して検討しましょう。
シリコン塗装
シリコン塗装では、アクリルシリコン樹脂を主成分にした塗料を使います。
耐用年数は10年〜15年で、1平方メートルあたり約2,700円〜4,000円が目安です。
耐用年数と費用相場を見ていただくとわかる通り、コストパフォーマンスに優れているのがシリコン塗料の魅力です。
耐水性と断熱性、さらには防汚性も優れており、価格の割に機能性は十分備わっています。
気候の変化にも対応しやすいことから、多くの建物に選ばれています。
注意点としては、密着性が乏しいことです。適切に下塗りをしなければ十分に密着しません。
弾力性も低いため、ひび割れを起こしやすいデメリットがあります。
フッ素塗装
フッ素塗装では、蛍石を原料とした塗料を使います。
塗料の中でもグレードの高い塗料で、耐用年数は15年〜20年と比較的長持ちするのが特徴です。
防水性、耐熱性、耐水性、そして防カビ性と多方面に優れており、高性能な塗料になっています。
高い親水性のおかげで、外壁に付着した汚れを雨で簡単に洗い流すことが可能です。
そのため、メンテナンスが大変なマンションやビルなど大きな建物に選ばれています。
ただし、フッ素塗料の塗膜は柔軟性が低いため、ひび割れが起きやすい点に注意しなければなりません。
外壁がモルタルやコンクリートの場合は、フッ素塗料で塗装するとひび割れが多発することもあるため、おすすめできない場合があります。
関連記事:フッ素塗料は外壁塗装におすすめ?価格相場や注意点を解説
ラジカル塗装
ラジカル塗装では、高耐候酸化チタンや光安定剤を主成分にしたラジカル塗料を使います。
耐用年数は14年〜16年で、塗装時の光沢の持ちがよいのが魅力です。
さまざまな下地と相性が良いので、ほとんどの建物に使用できます。
一番のメリットは、耐久性が高いことです。
雨風や紫外線による損傷を防ぐため、美観を維持しやすくなります。
メリットの多いラジカル塗料ですが、カラーバリエーションが少ないのがデメリットの一つです。
ホワイト系が多く、暗色系の色はラインナップされていません。
また、2012年に登場したばかりの最新塗料のため、ラジカル塗料の精度を証明できていないのも懸念点です。
長期間の耐用性についてはわかっていないため、使用を検討する際はまず専門業者に相談しましょう。
セラミック塗装
セラミック塗装では、砂や石、セラミックビーズなどの微粒子が配合された塗料を使います。
セラミック塗料の種類によっては、断熱・遮熱効果や防汚効果などが備わっています。
暑い日差しや激しい雨風でも耐熱性と耐摩耗性が保たれるため、建物をしっかり保護する強者です。
汚れにも強くお手入れも楽なので、美観をキープしやすくなります。
耐用年数は10〜25年と長く、メンテナンスの頻度を減らしたい人におすすめです。
デメリットとしては、初期費用が高いことです。
また、職人の技術や経験によって色ムラになってしまう可能性もあります。
無機塗料
無機塗料は、セラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料です。
炭素を含んでいないため、約20年〜25年と長持ちします。
無機塗料の大きなメリットは、高い耐候性です。
紫外線による影響を受けにくいため、劣化しにくい性質があります。
カビやコケなどの微生物の成長に必要な有機物が少ないため、繁殖を抑えられるのもメリットの一つです。
ただし、無機塗料は塗料の中でも割高な傾向にあります。シリコン塗料と比べると約2倍の値段です。
有機塗料と比較すると塗膜が硬く、ひび割れを起こしやすいデメリットがあります。
職人の仕上げ方によって塗膜の持ちが変わることも少なくないため、外壁塗装の専門業者に依頼するのがおすすめです。
マンションの外壁塗装において費用を抑えるコツ
しかし「できるだけ費用を抑えながら、しっかりとした工事を行いたい」というのは、誰しもが考えることではないでしょうか。
ここでは、外壁塗装にかかる費用を抑える方法を3つ紹介します。
- コツ①複数の業者から見積もりを取る
- コツ②閑散期に工事を依頼する
- コツ③火災保険の確認をする
それぞれの費用を抑えるコツの内容を解説します。
コツ①複数の業者から見積もりを取る
マンションの外壁塗装を検討するにあたって、複数の業者から見積もりを取ることは重要です。
複数の業者から見積もりを取れば、費用比較が簡単にできます。
同時に業者ごとの工事プランもチェックできるので、適正価格と適切な塗装内容を見極めることが可能です。
ただし、安すぎたり高すぎたりする見積もりには注意してください。
費用に大きな差があるのは、手抜き工事や高額請求を目論んでいるのかもしれません。
複数の業者から見積もりを受け取った後は、最もコストパフォーマンスに優れた業者を選びましょう。
アフターサービスの内容や施工実績、近隣住民への配慮の仕方などこの辺りもチェックして、総合的に評価することが大切です。
コツ②閑散期に工事を依頼する
マンションの外壁塗装を夏や冬などの閑散期に依頼すると、価格交渉がしやすい傾向にあります。
梅雨の時期は気候が安定せず、梅雨が明けても台風が増えるため、通常よりもスケジュール通りに進みません。
また、冬場も塗装に適していない時期です。
塗料は気温5℃未満、湿度が85%以上では乾きづらいため、このような環境下では塗装を避けることをおすすめします。
そのため、毎日気温と湿度を確認した上で塗装するかどうかを決めるため、工期は延びがちです。
しかし、閑散期は業者も忙しくないことから、作業に余裕が生まれてより丁寧で高品質なサービスを受けられます。
コツ③火災保険の確認をする
マンションの破損が自然災害によるものであれば、加入している火災保険で塗装工事にかかる費用を一部補償してくれる場合があります。
主な申請条件は下記の通りです。
- 自然災害による被害であること
- 被害に遭ってから3年以内に申請すること
- 補修費用が火災保険の免責金額を超えていること
例えば、台風で飛来物が外壁に当たって破損した場合は、火災保険が適用される場合があります。
ただし、経年劣化や故意による傷などは適用されないので注意してください。
詳しい適用条件や申請方法は、保険会社に確認してみましょう。
マンション外壁塗装に使える助成金
各自治体が提供する助成金の条件をクリアできれば、外壁塗装にかかる費用を抑えられる場合があります。
塗装工事に該当するのは、省エネ対策や災害対策になるものが挙げられます。
下記に一例として、助成金の種類をまとめました。
- 東京都品川区:住宅改善工事助成事業
- 千葉県我孫子市:住宅リフォーム補助金制度
- 埼玉県熊谷市:熊谷市住宅リフォーム資金補助金
また、各自治体の住宅リフォームに関する助成金・補助金は「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」で調べられます。
以下の記事でもマンションの外壁塗装の際の助成金の受け取り方とその条件について詳しく解説しているので、ぜひご活用ください。
関連記事:マンションの外壁塗装で受け取れる助成金や条件も紹介
マンションの外壁塗装の必要性
そもそも、なぜマンションの外壁塗装は必要なのでしょうか。
マンションの外壁塗装は、ただ見た目を美しくするためだけの工事ではありません。
実は、建物を守るために欠かせないメンテナンスです。
マンションは、常に雨風や紫外線の影響を受けて劣化しています。
放置しているとひび割れや破損しやすい状態となり、雨水が外壁を通じて内部に浸水し、外壁材の腐食やカビの発生を引き起こしかねません。
そうなれば、マンションの寿命は縮むでしょう。
そこで役立つのが外壁塗装です。
塗料を塗布することで、外壁に保護膜を形成し、雨風や紫外線などの外的要因から建物を守ります。
この塗膜が外壁材へのダメージを防ぎ、建物の劣化を遅らせる重要な役割を果たします。
また、外壁塗装には建物の美観を維持する効果もあります。
塗り直すことで新築時のような美しさを取り戻せるだけでなく、色やデザインを変えることでマンション全体の印象を一新することも可能です。
見た目の美しさは、居住者の満足度や資産価値の維持にもつながります。
外壁塗装の目安となる時期は一般的に10~15年ごとですが、外壁にひび割れや剥がれを見つけた場合は、年数に関係なく早めに専門業者に相談することをおすすめします。
定期的な塗装メンテナンスを行うことで、建物の安全性や寿命をしっかり守りましょう。
マンションの外壁塗装工事を行うタイミング
マンションの外壁塗装は、適切なタイミングで行うことで美観も価値も維持しやすくなります。
劣化が目立っている場合は早めに塗装工事を行って、悪化を防ぎましょう。
関連記事:壁がこうなってきたら塗替えの時期
雨漏りによるシミが見られるとき
マンションの外壁や室内に雨漏りによるシミが見つかったときは、早めの塗装が必要です。
雨漏りによるシミが起きているのは、防水機能が低下している可能性があります。
そのまま放置すると雨漏りしやすい箇所が増え、二次被害に発展しかねません。
雨漏りは自然と改善されるものではないため、早急に専門業者による修理が必要です。
すでに室内の天井や壁に雨漏りによるシミが見られる場合は、外壁がかなりダメージを受けている恐れがあります。
外壁だけではなく壁内部も腐食が進んでいることも考えられるので、早めに専門業者に見てもらいましょう。
塗膜剥離が見られるとき
マンションの外壁に塗膜剥離が見られるときも、塗装が必要なサインです。
塗膜剥離は劣化が進んでいる証拠で、放置すると建物の保護機能が損なわれます。
耐久性も低下し、傷を負いやすい状態へと変化していくことも少なくありません。塗膜剥離が起きるのは防水機能が低くなっている証拠です。
塗膜剥離を改善するためには、塗装をして防水機能を高める必要があります。
もしマンションの外壁材がコンクリートの場合は、塗膜剥離の部分から雨水が浸透し、内部の鉄筋にサビを発生させてしまう可能性があります。
サビは一度発生すると除去するのは困難です。
状況を悪化させないためにも、塗膜剥離を見つけたら塗装工事を検討しましょう。
ひび割れがあるとき
マンションの外壁にひび割れが見られる場合も、塗装すべきタイミングの一つです。
ひび割れが起きるのは、紫外線や地震、乾燥などさまざまな要因によって生じます。
いずれにせよ、ひび割れを放置すると隙間から雨水が侵入して、壁内部の腐食やサビを促進させるでしょう。
結果、カビやシロアリが発生して建物の存続にも影響することがあります。
ひび割れ部分から下地材が見えている場合は、より深刻な状況です。
外壁にひび割れが見られた場合は、速やかに専門業者に建物診断を依頼しましょう。
早期に適切な修理を受けられれば、大掛かりな工事を免れることができ、費用も抑えられます。
マンションの外壁塗装工事に最適な時期
マンションの外壁塗装は、使用している外壁材や塗料によって最適な時期が異なりますが、約10〜15年を目安に再塗装するのがおすすめです。
国土交通省が公開する「改修によるマンションの再生手法に関するマニュアル」には、外壁塗装や屋上防水工事などの大規模修繕は12年程度を目安に行い、その都度一般住宅の水準に合わせて建物の性能を向上させる必要があると述べられています。
そのため、多くのマンション・アパートでは修繕周期を12年に設定して、外壁塗装や改修工事などを計画するようになりました。
ただし、12年を迎えずにマンションの外壁に剥がれやヒビ割れ劣化が見られる場合は、早めの塗装工事を検討するほうがよいでしょう。
マンションの外壁塗装の工事期間
マンションの外壁塗装にかかる工事期間は、建物の大きさや形状、時期によって変動します。ここでは、1つの目安として世帯数別に工事期間をまとめました。
- 50戸未満:1〜3ヵ月
- 50〜100戸:3〜5ヵ月
- 100戸以上:6ヶ月以上
建物が大きくなるにつれて材料の手配や職人のスケジュール調整に時間がかかります。
天候が安定していれば比較的スムーズに進みますが、梅雨や雪の時期は通常よりも工期が延びることもしばしばあります。
予想よりも大幅に遅れているとならないためにも、余裕を持ってスケジュールを立てることが重要です。
関連記事:マンションの外壁塗装工事の期間や工事中の注意点とは?
外壁塗装の色の選び方
マンションの外壁塗装を行う際は、色選びも重要な工程の一つです。
色選びを間違えると、悪目立ちしたり汚れが目立ちやすかったりと後悔するかもしれません。
塗料を選ぶときは、下記のポイントを参考にしてみましょう。
- 周りの景観に馴染む色を選ぶ
- 面積や光による効果を理解する
- 汚れが目立ちにくい色を選ぶ
- 面積や光による効果を理解する
- 3色以内にまとめる
最も人気のある色は「ホワイト系」「グレー系」「ブラウン系」です。
なかでもグレー系は、汚れが目立ちにくい色でもあります。
関連記事:マンションの外壁塗装に人気の色は?成功のポイントを解説
外壁の耐用年数
外壁の耐用年数は、使用されている外壁材によって異なります。
マンションの外壁塗装を検討する際は、まず外壁材の種類と耐用年数を把握しましょう。
外壁材の種類 | 耐用年数 | メンテナンス周期 |
モルタル壁 | 約30年 | 約8〜10年 |
窯業系サイディング | 約40年 | 約7〜8年 |
金属系サイディング | 約40年 | 約10〜15年 |
ALC壁 | 約40年 | 約10〜15年 |
コンクリート壁 | 約60〜100年 | 約10〜15年 |
外壁材によってメンテナンス周期は変わってきますが、10年前後で行うことがほとんどです。
定期的にメンテナンスを実施することで、美観を向上させることはもちろん、建物そのものも長持ちさせます。
マンションの外壁塗装をする際の注意点
ここでは、マンションの外壁塗装をする際の注意点を解説します。
洗濯物をベランダで干せなくなる可能性
マンションの外壁塗装中は、基本的に洗濯物をベランダで干せません。
洗浄水や塗料などで汚れたり臭いが付着したりするからです。
塗料の臭いやホコリなども発生するため、窓が開けられなくなることもしばしばあります。
もし洗濯物を干せたとしても、職人は汚さないように気を遣いながら作業するため、作業効率が悪くなります。
そのため、マンションのオーナー様や管理人様は、入居者様に室内干しやコインランドリーの活用を促しましょう。
作業の進み具合や外壁塗装工事が休みのときは、ベランダに洗濯物を干してもいい場合があります。
念のために、塗装業者に洗濯物を干してもいい日があるか確認しておきましょう。
関連記事:マンションの外壁塗装を行う際ベランダが使えないって本当?
関連記事:外壁塗装中でも洗濯物を干したい!工事中の対処法を紹介
居住者と近隣に施工期間を事前に知らせる
マンションの外壁工事期間中は、塗料の臭いや騒音で迷惑をかけることが多々あります。
とくに足場を組み立てるときや解体するときは、想像以上に騒音です。
金属が鳴り響く音は苦手な人が多く、予告なしで行われるとトラブルの原因となります。
スケジュール通り進んでも工期は長くなるため、居住者と近隣には施工期間を事前に知らせることが大切です。
掲示板や手紙でお知らせする方法もありますが、挨拶まわりとするとより丁寧な印象を与えられます。
その際に施工期間が記載されたスケジュールも渡すと、快く協力してくれるでしょう。
塗装時の臭気や騒音の確認
マンションの外壁塗装中は、塗料の臭いや騒音で周囲に迷惑をかけることも少なくありません。
ベランダやバルコニーを開けていると、ダイレクトに臭いや騒音の影響を受けるでしょう。
とくに塗料独特のシンナー臭で体調を崩す人も出てくるかもしれません。
足場の組み立てと解体時に発生する音は、防音シートや作業時間を工夫すればある程度緩和することは可能です。
しかし、臭いの対策は難しいため、トラブルに発展しないように居住者と近隣から理解を得る必要があります。
2色以上の塗装だと費用が高額になる可能性
外壁塗装に使う塗料を2色以上選ぶと、発注と塗装の手間が増えます。
手間が増えればその分工事費用が高くなるので、トータルコストが高額になるかもしれません。
近年、外壁をツートンカラーにするのが人気になっていますが、費用を抑えたいと考えている人は、一度考え直してみましょう。
本当に2色以上の塗装がよいのか、1色でも問題ないのかなど、検討してみてください。もし2色以上使った外壁塗装を行いたい場合は、高額になりやすいことを理解しておきましょう。
マンションやアパートの外壁塗装業者の選び方
塗装業者を選ぶことも気を抜いてはいけません。
依頼先を選ぶ際は、下記の優良業者の特徴に当てはまるか確認しましょう。
- 外壁塗装の実績が豊富
- 居住者・近隣住民への配慮の良さ
- 見積もりが適正価格
- アフターサービスが充実している
- 評判が良い
最も重要なのは、外壁塗装の施工経験が豊富なことです。
経験が多いほど劣化状況に最適な塗装プランを提案できたり、適正価格で請け負ってくれたりするため、安心感を得られます。
また、居住者や近隣住民へ工事前・工事中にしっかり挨拶できる業者も、信頼性が高いと考えられます。
関連記事:マンションの大規模修繕工事とは?業者の種類や選定方法を紹介
関連記事:専門の改修業者を選ぶ理由
マンションの外壁塗装でよくある質問
マンションの外壁塗装を業者に依頼するにあたって、さまざまな疑問を抱くかもしれません。
とくに「外壁塗装はいつ行うべきか」「費用を抑える方法はあるのか」は、多くの人が確認したい内容です。
塗装周期については、12年程度を目安に行うことをおすすめします。外壁は常に雨風や紫外線による影響を受けているため、目には見えなくても劣化が進んでいるからです。
また、国土交通省が公開する「改修によるマンションの再生手法に関するマニュアル」でも12年を推奨しています。
費用を抑える方法については、複数の業者から見積もりをとったり閑散期に工事を依頼したりするのが効果的です。
疑問を払拭して、マンションの外壁塗装を行いましょう。
外壁塗装でマンションを守る
マンションの外壁塗装は、外観の美観と建物全体の価値を保つために不可欠な工事です。
マンションは常に雨風や紫外線に晒されているため、時間が経つにつれて劣化が目立ってきます。
しかし、適切なタイミングで塗装すれば、雨風や紫外線による劣化を防いで建物を守ることが可能です。
美観と価値を守ることができると、集客率のアップも期待できます。
マンションの外壁塗装をお考えの方は、8,500棟以上の塗装実績がある「カメダ総合塗装」にご相談ください。
自社施工・自社管理による高品質の技術と安心価格でマンション塗装をご提案します。
オーナー様のご予算や外観のイメージをお伺いして、最適で高品質な外壁塗装をお届けいたします。